函館山を遊び尽くし、スパで整える旅
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自然の宝庫・函館山探検と癒しのスパを楽しむ
函館山は市街地にありながら約600種の植物が咲き誇り、約150種の野鳥が生活する自然環境を有します。このような環境を保全するに至った歴史的経緯も含め探検を行うことで函館山を遊び尽くし、自然を満喫します。とはいえ登山をすると疲れが足腰に来るもの。遊び尽くした後は地元の温泉と癒しのスパで心身をリフレッシュしましょう。健康を意識しながら観光をするウェルネスツーリズムとしてもオススメのモデルコースです。
このコースのポイント♪
・函館山の自然と歴史を知る。
・朝の時間を有効活用し、一日を充実させる。
・グルメや街歩きの観光も忘れずに。
・地元の温泉と癒しのスパでリフレッシュ。
今回通る登山道は、初心者でも登りやすい道ですが、舗装等はされていない土や砂利の道を歩きます。少なくてもスニーカーや運動靴など歩きやすい靴で登ることを推奨します。また、汗を拭くタオルや飲み物など登山中の体調管理をする為に必要だと思われる品を用意するようにしましょう。
まずは函館山を登山!
【所要時間:1時間くらい】
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函館山は常時解放された山なので、日の出後明るくなってきたら問題なく登山ができます。いくつも登山ルートがありますが、今回は比較的登りやすい旧登山道コースのつつじ山コースを登ります。まず函館山登山道入り口にある、ふれあいセンターを目指して向かいます。
【 Tips 】
ふれあいセンターへは、市電「函館駅前」で乗車し、8分くらいで着く「十字街」で降車後、そこから歩いて15分程度で到着します。駐車場もありますが、満車になりやすい為、停められない場合がありますのでご注意ください。
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スタート地点にある案内図を確認したら、立て看板で方向表示を見ながら進むことができます。スタート地点から早い段階で何度か車道と交差する道があります。通行の際は十分気をつけましょう。
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朝日に照らされた木々の揺らめき、野鳥のさえずりが聞こえ、自然を体感します。階段もありますが、基本的には緩やかな傾斜の坂が続きます。
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登山道の途中ではこういった標識があるので方向や後どれくらい時間がかかりそうか確認しながら登ることができます。
貴重な自然の宝庫
自然を感じながらゆっくりと無理せず登っていきましょう。途中、野鳥を見つけてみたり、道端の草木などを鑑賞するのも面白いです。ただし、函館山の自然を守るために植物を採取することやコース外への立ち入りは禁止されていますのでルールを守って楽しみましょう。
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5合目(標高218m)を超えてきたあたりから、朝日側の景色が開けてきます。山頂展望台にある施設も見えてきます。もう少しでつつじ山駐車場に到着します。
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つつじ山駐車場まで来たら、展望台までは10分くらいで着きますが、函館山の歴史の一端に触れるため、少し寄り道して御殿山第2砲台跡に向かいます。少しわかりづらい道ですが、下の写真の車両通行止めのところが歩行可能になっているので、進んでいくとすぐ左手に階段があるので登っていきます。数分で砲台跡まで着きますが、道が一人分の幅しかないです。反対側から人が来た場合は譲り合いながら進みましょう。
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要塞施設としての函館山
現在は、夜景観光などで知られてきた函館山ですが、明治期に日露戦争を想定した津軽海峡の防衛強化を目的に「函館要塞」として運用が進められたことで、1899年には一般市民の立入が禁止され、第2次世界大戦終戦後の1946年に開放されるまで約半世紀に渡り一般人は立ち入ることができませんでした。そういった経緯もあり貴重な自然の宝庫として今もなお存在し、市民のとってはオアシスとなっています。
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今回のルートで訪れるのは御殿山第2砲台跡。草が生い茂っている丸い箇所が砲台跡です。すぐ横には法側庫へ続く階段があり、中には入れませんが、下へ続く階段を覗くことができます。同じような区画が3区画あり、砲座跡は6門分ありますが、終戦時は2門のみ設置されていたそうです。
函館要塞跡散策マップでは、函館要塞の歴史やその他の要塞跡の説明が詳しく載っております。跡地だけではなかなか想像が難しいところがありますが、このマップ記載の復元鳥瞰図を見るとよくわかりますので一度ご覧いただくことをお勧めします。
また、こちらは見晴のいい場所になっており、函館山山頂と津軽海峡、市街地を望むことができます。
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歴史ロマンを味わったら、いよいよ山頂へ。来た道を戻り、つつじ山駐車場へ。ここからさらに「御殿山コース」を進むと山頂へ到着します。時間としては10分程度です。最後の道のり頑張りましょう。
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函館山展望台とロープウェイ
【所要時間:30分くらい】
コースを登りきると、漁火広場に到着します。すぐに展望台へ向かって函館の昼景を眺めてもいいですし、少しお疲れであれば休憩を取りましょう。展望台の売店等がある館内へは10:00から入ることができます。ここでしか買えない限定商品もあるのでぜひご覧になってみてください。また、もし開館前に到着してしまっても飲み物の自販機がありますので水分補給等は十分に行いましょう。
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展望台から市街地を見ると、この後巡る予定の教会群や谷地頭方面を見ることもできます。ここらへんか~と覚えておきながら周ると街歩きがより楽しくなります。
十分に休憩を取ったら、ロープウェイの片道切符を購入し、下りましょう。約3分間で麓に到着します。山麓駅に着いたら、市電「十字街」停留所から「谷地頭」行きの電車に乗って谷地頭温泉を目指します。乗車時間は8分程度、降車後5分くらい歩きます。
市民御用達の温泉でリフレッシュ
【所要時間:1時間半くらい】
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観光途中のひと休みにぴったりな谷地頭温泉。市民だけでなく多くの観光客にも利用されています登山での汗を流して温泉に浸かり、運動後の心身をゆっくりとリフレッシュさせましょう。高温、中温、気泡風呂の浴槽と、五稜郭の形を象ったユニークな露天風呂があります。サウナも併設されているのでお好きな方はそちらもどうぞ。ランチタイムを何時にするか?スパの予約時間に間に合うかな?を意識しながら時間を調整しリフレッシュタイムを満喫してください。
函館公園と護國神社で歴史を訪ねる
【所要時間:1時間くらい】
谷地頭温泉から徒歩5分くらいの場所に函館公園。日本で初めて市民参加により造築された公園で、現在も市民の憩いの場所となっています。園内の小さな遊園地、こどものくにには日本最古の観覧車をはじめ楽しい遊具があり家族連れで賑わい、市立博物館で函館に関連する歴史資料、考古資料が展示されています。園内を散策するだけではなく、時間があれば施設に寄ってみましょう。園内の散策だけであれば15分程度で周ることができます。
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函館公園から5分程度歩いて函館護國神社へ向かいます。先ほど降りてきた函館山ロープウェイ山麓駅の付近へ戻ってきました。函館護國神社は、観光客も足を運ぶ縁結びのパワースポットで、坂のうえの最上部に鎮座する様はとても厳か。護国神社坂を見下ろすロケーションも素敵です。
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絶品ハム・ソーセージのお店でランチタイム
【所要時間:40分くらい】
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1925年創業のドイツ伝統製法の絶品ハム・ソーセージを提供する函館を代表する老舗ブランドの「カール・レイモン」。こちらの直営店舗がレイモンハウス元町店です。物販も行っていますがこちらではイートインがあり、その場で焼きソーセージやホットドッグを食べることができます。登山で消費した分のエネルギーを補給しましょう!
レイモンハウス元町店や周辺のグルメスポット例です。
【スポット情報】レイモンハウス元町店
【スポット情報】五島軒
【スポット情報】茶房ひし伊
伝統的水療法で得るリラクゼーション
【所要時間:1時間半くらい】
※要事前予約です。予約可能時間13:30~15:00。詳細は施設にご確認ください。
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上質のコスメ、丁寧なカウンセリングによるリラックスタイムを提供する「スパ・コンコルディア」。函館山の麓にある末広町南部坂で『函館随一の別荘のようなスモールラグジュアリーホテル』をテーマにしたホテルである「ヴィラ・コンコルディア リゾート&スパ」内にあります。伝統的水療法であるヴィシーシャワーは血行・代謝を促進し、疲労回復に加えて高い痩身効果もあります。贅沢なスパで極上のリラックスタイムを満喫しましょう。
元町地区の王道スポットを巡る
【所要時間:1時間半くらい】
スパ・コンコルディアから教会群を目指します。10分くらいで着きます。
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このエリアで隣接する教会は3つ。それぞれ宗派が異なる、ハリストス正教会、カトリック元町教会、聖ヨハネ教会です。また、そのすぐ近くには寺院である真宗大谷派函館別院があり、国際貿易港として発展し様々な文化が入り込み、溶け合い生まれた函館ならではの街並みが形成されたことがよくわかります。それぞれ外観の見学ができるほか、内部の拝観もできる教会もあります。詳細は下記スポット情報から各施設の詳細をご確認ください。
教会群での観光を終えて、このモデルコースの最終地点、元町公園へ。まっすぐ向かうと5分くらい。
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この際、石畳の道の港ヶ丘通り方向へ進むと、ビュースポットである八幡坂で坂の上からの絶景を眺めることができます。立ち止まって写真を撮る方も多く人気スポットのひとつです。
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かつて道南行政の中心地として位置し、園内には北海道指定有形文化財の旧北海道庁函館支庁庁舎、旧開拓使函館支庁書籍庫が現存し、すぐ近くには重要文化財旧函館区公会堂や旧イギリス領事館があり、函館の歴史を色濃く残す公園です。高台からは函館港と市街が一望でき、ビュースポットにもなっています。
【 Tips 】
終点ですが、お時間があればぜひ歴史的建造物の見学も行ってみてください。それぞれ建物の意匠を楽しむだけでなく、函館の歴史的背景の一端を知ると街歩きもさらに楽しくなりますよ。閉館時間がそれぞれ異なり、季節によっても異なりますのでその点ご注意ください。
【スポット情報】旧函館区公会堂
【スポット情報】函館市旧イギリス領事館
そろそろ晩御飯の時間です。どこがいいかな、とお探しの際は下記リンク先の情報も参考にどうぞ。