湯川寺
三十三観音に会える湯川町のお寺
路面電車の始発停留所、湯の川電停から歩いておよそ5分のところにある湯川寺(とうせんじ)。
明治25年に下湯川称名寺説教所として開かれ、長く地域の支えとなってきました。
境内には約50の仏像と石碑が安置されており、その中に西国移土三十三観音があります。
観音様は美しく荘厳、というよりも親しみのこもった優しい顔をされ並んでいます。
もともとは江戸時代、天保5年(1834年)ころ函館山に建てられた由緒ある石像で、西国三十三所の1か所ずつから土を運んで埋め、そこに観音様を建てたので「移土観音」ともいうそうです。
当時、特に春秋のころには「山かけ」といって多くの人に参詣されていた33体の観音様。
しかし明治中期になると、函館山は日本軍の要塞となってしまいます。
その際大部分の観音様は山裾におろされ、その後湯川村へ、そして現在の湯川寺境内へと安置されました。
湯川村へ移す際、1番と3番の観音様はどうしても見つからなかったそうで、大正3年(1914年)に造られ、さらに3番の観音様はその後作り直されたようです。
現在ではお寺の関係者の方々が3年を費やして西国三十三ヶ所を巡拝し集めた土が台座に納められており、現地のお寺に行ったのと同じご利益が得られるとか。
ご利益は三十三の観音様にそれぞれあり、縁結びやぼけ封じ、試験に落ちない、料理上手になる、ペットの守り・・・など多種多様で、多くの方の悩みや憂いを受け止めてくれそうです。
また、御朱印もいただくことができ、午前中は法務等で不在のことが多いとの事で、午後にお参りするのがおすすめです。
お寺に写経を納めて御朱印をいただく、という本来の御朱印のいただき方ができる【ミニ写経】の体験もできます。
〇御朱印 (ミニ写経体験付き) 500円
〇御朱印 (写経無し) 300円
(受付時間 午後1時~午後5時)
湯の川を散策される際は、ぜひ、観音様に手を合わせに訪問してみてください。
親しみのこもった優しいお顔に、暖かい気持ちになれると思いますよ。
- 料金
- 御朱印 (ミニ写経体験付き) 500円
御朱印 (写経無し) 300円
※受付時間 午後1時~午後5時
- 駐車場
- あり
- 住所
- 〒 042-0932 函館市湯川町3丁目35-10
- お問い合せ
- 浄土宗 瀧澤山 湯川寺
- 電話
- 0138-57-6449
- ウェブサイト
- https://tousenji.jp/
- アクセス
- 函館バス「湯倉神社前」、函館市電「湯の川」から徒歩5分ほど