函館・みなみ北海道観光ガイド - 一般社団法人函館国際観光コンベンション協会

世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」函館・南北海道で縄文文化を体験

垣ノ島遺跡 盛土遺構
垣ノ島遺跡 盛土遺構出典:JOMON ARCHIVES
大船遺跡 全景
大船遺跡 全景出典:JOMON ARCHIVES

「北海道・北東北の縄文遺跡群」とは

北海道・北東北の縄文遺跡群は、1万年以上にわたり採集・漁労・狩猟により定住した人々の生活と精神文化を伝える文化遺産です。北海道・青森県・岩手県・秋田県に所在する17の遺跡で構成されています。
北海道・北東北では、ブナ・クリなどの森林資源や暖流・寒流が交わる海域が育んだ水産資源を背景に、今から約15,000年前に定住がはじまりました。その後、環境変化にも対応しながら、採集・漁労・狩猟による生活が長期間継続しました。この間、土偶や環状列石などにみられるように、精緻で複雑な精神文化も育まれました。
その価値が認められ、2021年7月27日、世界文化遺産に登録されました。

北海道
垣ノ島遺跡 / 大船遺跡 / 北黄金貝塚 / 入江貝塚 /
高砂貝塚 / キウス周堤墓群 / 鷲ノ木遺跡(関連資産)
青森県
大平山元遺跡 / 田小屋野貝塚 / 二ツ森貝塚 /
三内丸山遺跡 / 小牧野遺跡 / 大森勝山遺跡 /
亀ヶ岡石器時代遺跡 / 是川石器時代遺跡 /
長七谷地貝塚(関連資産)
岩手県
御所野遺跡
秋田県
伊勢堂岱遺跡 / 大湯環状列石 /
詳細は「北海道・北東北の縄文遺跡群」公式ウェブサイトへ

函館市の構成資産

祝☆世界遺産登録!「北海道・北東北の縄文遺跡群」
函館の世界遺産「垣ノ島遺跡」と「大船遺跡」
  • 史跡 垣ノ島遺跡出典:JOMON ARCHIVES
  • 史跡 垣ノ島遺跡出典:JOMON ARCHIVES(函館市教育委員会撮影)
  • 史跡 垣ノ島遺跡出典:JOMON ARCHIVES(函館市教育委員会所蔵)

史跡 垣ノ島遺跡

年代:紀元前7,000年~紀元前1,000年(約9,000~3,000年前)

居住域と墓域の分離を示す集落跡 太平洋をのぞむ段丘上に立地する紀元前5,000年頃の集落跡。
竪穴建物による居住域、大型の合葬墓と単独墓からなる墓域が形成されており、日常と非日常の空間が分離されたことを示しています。竪穴建物からは漁網用の石錘が出土し、漁労が活発に行われたことがわかります。墓には、この地域に特徴的な幼児の足形を押し付けた粘土版が副葬されることがあり、当時の葬制や精神性を示しています。
その後、紀元前2,000年頃になると、長さ190mを超える盛土遺構がつくられました。盛土からは土砂とともに土器や石器などが大量に出土し、祭祀・儀礼を継続して行っていたことがわかります。

所在地 北海道函館市臼尻町
  • 史跡 大船遺跡出典:JOMON ARCHIVES
  • 史跡 大船遺跡出典:JOMON ARCHIVES(函館市教育委員会撮影)
  • 史跡 大船遺跡出典:JOMON ARCHIVES(函館市教育委員会所蔵)

史跡 大船遺跡

年代:紀元前3,500年~紀元前2,000年(約5,500~4,000年前)

祭祀場が発達した拠点集落 太平洋をのぞむ段丘上に立地する拠点集落。
竪穴建物、貯蔵穴、盛土、墓などの施設が分離して配置されており、竪穴建物は床を深く掘り込んだものが多く、深さ2mを超える大型のものもあります。祭祀場である大規模な盛土には、膨大な量の土器・石器、焼土などが累積し、長期間にわたって祭祀・儀礼が行われていたことを示しています。
このほか、クジラやオットセイなどの海獣骨、マグロやサケなどの魚骨、クリやクルミなどの堅果類なども出土しており、沿岸地域における生業と精神文化を示す重要な遺跡です。

所在地 北海道函館市大船町

南北海道の構成資産・関連資産マップ

構成資産

1垣ノ島遺跡

■函館バス:「垣ノ島遺跡下」下車 徒歩約7分
■車:函館駅から約60分、函館空港から約40分
「北海道・北東北の縄文遺跡群」公式ウェブサイト内

2大船遺跡

■函館バス:「大船小学校前」下車 徒歩約10分
■車:函館駅から約70分、函館空港から約50分、
垣ノ島遺跡から約10分
「北海道・北東北の縄文遺跡群」公式ウェブサイト内
ガイダンス施設 函館市縄文文化交流センター

3函館市縄文文化交流センター

函館市南茅部地区での国宝「中空土偶」等、縄文文化に関連する考古資料を多数展示・紹介する施設です。国内唯一の“国宝のある道の駅”「縄文ロマン南かやべ」も併設されています。

■垣ノ島遺跡隣接 「函館市縄文文化交流センター」公式ウェブサイト
関連施設 市立函館博物館

4市立函館博物館

函館公園内にある総合博物館で、北海道指定、函館市指定文化財の縄文時代の考古資料も多く持つ施設です。その他、歴史、民族、自然科学など幅広い資料が多数展示・紹介されています。

■市電:「青柳町」下車 徒歩約1分
■車:函館駅から約10分、函館空港から約30分
「市立函館博物館」公式ウェブサイト
関連資産
  • 鷲ノ木遺跡出典:JOMON ARCHIVES(森町教育委員会撮影)
  • 鷲ノ木遺跡出典:JOMON ARCHIVES(森町教育委員会撮影)

5鷲ノ木遺跡

北海道最大規模の環状列石を伴う祭祀遺跡。環状列石は、楕円形の配石を中心とし、その外側に円環状の列石が二重に巡り、直径約 37m のほぼ円形です。
その周辺に竪穴墓域などもあり、当時の精神文化を伝えています。

■車: 森町遺跡発掘調査事務所から約15分
※見学会開催時のみ公開
「北海道・北東北の縄文遺跡群」公式ウェブサイト内
ガイダンス施設

6森町遺跡発掘調査事務所

【臨時開館】2024年7月1日~10月31日迄
開館時間 9:00~16:00
休館日 月曜日(月曜祝日の場合は翌火曜日)

■車: 森駅から約5分 「森町」公式ウェブサイト

小学生向け動画コンテンツ

知ったらきっとじまんしたくなる!縄文のヒミツ
道南地域の縄文遺跡の魅力を伝える
小学生向け動画

小学校の修学旅行で道南地域を訪れる児童に向けて、縄文文化の奥深さを体感できるように動画を制作しました。
約14分間の短い時間に道南地域の縄文遺跡の紹介や、各遺跡の見どころをクイズ形式でわかりやすく解説しています。土偶のキャラクターと一緒に楽しく学べますよ。
修学旅行の事前学習や社会科・総合的な学習の時間にぜひご活用ください。

教育旅行プログラム「【縄文遺跡】小学生向け学習動画」
「北海道・北東北の縄文遺跡群」公式ウェブサイト
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